2016
01.16

ラーメンとは?

Category: 用語
内藤多仲の「日本の耐震建築とともに」の中の"ラーメン"の記述箇所には、括弧付きで以下のような注釈が書かれている。

支那料理ではない。柱と梁と四角に堅く組合せた架構のこと

一般向けの本なのでこのような説明をわざわざ付けたと思われるが、支那料理とはなんだか高級そうなイメージだ。食べる方のラーメンは、まだ大衆化していなかったのだろうか?

専門用語としてのラーメンは、建築学用語辞典では以下のように説明されている。

(独)Rahmen, (英)frame; moment resisting frame
各節点で部材どうしが剛に接合された骨組。外力に対して曲げモーメント、せん断力、圧縮軸力および引張軸力により抵抗する。(=剛接骨組)

英語として、frame と moment resisting frame が挙げられ、日本語として"剛接骨組"が挙げられている。剛接骨組を英語にすれば、rigid frame または rigid-jointed frame である。

Frame という語には、建築学用語辞典に示されるように"骨組"という語が対応するが、一般用語としては、"枠"や"縁"が使われることの方が多いのではないだろうか。"フレーム"とそのまま呼ぶ場合も多い。

たわみ角法の生みの親アクセル・ベンディクセンの本 "Die Methode der Alpha-Gleichungen zur Berechnung von Rahmenkonstruktionen" の中でラーメンと付いた言葉を探してみると、以下のようなものが見つかる。

Rahmen(22箇所)
Rahmenwerk(5箇所)
Rahmenkonstruktion(7箇所)
Stockwerkrahmen(1箇所)
Gelenkrahmen(2箇所)

上記二番目の Rahmenwerk であるが、werk とは、英語の work のことであり、rahmenwerk は英語だと framework ということになる。("フレームワーク"も最近は普通に使われているのをよく目にするなぁ。。。)

骨と骨組の違いは明瞭だが、枠と枠組の違いをちゃんと説明するのは難しい。だが、両者の意味や使われ方に違いのあることはなんとなく分かる。フレームとフレームワーク(面倒なのでカタカタで書いている)の違いも似たようなものかもしれない。そうすると、ラーメンとラーメンベルクにも同様なニュアンスの違いがあると考えてよさそうだ。

ラーメンとセットで出てくるものと言えば、トラスである。ドイツ語だと fachwerk と呼ばれる。こちらも werk が付いている。では、werk を省略して fach だけでもトラスを意味するかというとそうではない。この場合は werk を付けないとトラスを意味しないので注意が必要だ。この言葉を使うことがある人がそうそういるとは思えないけれど。。。


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