2013
11.27

耐震設計への道を拓いた男:アルトゥーロ・ダヌッソ (11)

Category: 建築構造史
ダヌッソに(少しだけ)関連のある日本語の本を一つ見つけたので、紹介しておきたい。といってもこの本はとっくに絶版となっているのだが。

内藤多仲の「日本の耐震建築とともに」の中に「五. 地震と日本の建築、外国の建築」という章があり、ミラノにあるジオ・ポンティ(Gio Ponti)設計のピレリービルの写真が出ている。ダヌッソは、このビルの構造設計に関わっているのである。

この写真の説明には、“ミラノのピレリービル:設計ジオ・ポンティ、32階ヨーロッパ最高 126m、軽量コンクリート使用”とあってダヌッソの名は出ていない。

本文中では、この写真について何も触れられていない。イタリアには地震があるといっても、回数は日本と比較にならないほど少ない、という内容であるから、イタリアの地震の少なさを示す目的で、高層ビルであるピレリービルの写真を載せているのだろう。

ピレリービルは、1958年竣工の断面が扁平な六角形をしたファサードの美しいビルである。イタリアの高層ビル事情を知らないが、この時代に既にコンクリート(軽量だが)で高層ビルが作られているのは意外であった。

日本語の本ではないが、南カリフォルニア大学のSchierle氏の出している「Structures in Architecture」(構造家のサルバドーリにも同じ名前の本がある)p.17-3にもピレリービルが絵入りで載っていて、こちらにはダヌッソの名前がちゃんと出ている。この本は、図や絵が豊富で楽しく読める。

スポンサーサイト

トラックバックURL
http://ksmknd16.blog.fc2.com/tb.php/13-ab05b834
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top