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建築構造学事始

剛構造とは?

内藤多仲に触れた序でに、“剛構造”という用語について書いておきたい。

柔剛論争の話の際に出てくる剛構造とは、層剛性や建物全体の剛性が大きい構造を指しているが、先日引用した「日本の耐震建築とともに」などによると、内藤多仲はもう一つ別の意味で“剛”という言葉を使用している。

それは、今日の剛床仮定等で問題となる“剛”であり、水平構面の一体性に関するものだ。この剛性も耐震や耐風といった水平力への抵抗の検討において重要な因子である。現在では、筆者の持つ印象だが、日本よりもアメリカでこの剛性(diaphragm flexibility)の検討は詳細に行われているようだ。

また、英語で rigid frame と言うと、我々の言うところのラーメン構造を意味する。つまり、柱と梁が剛節されたモーメント抵抗系のことである。ラーメン構造は、剛構造もあれば柔構造もある。英語の文献を読む時には、rigid frame = 剛構造ではないことに注意しておきたい。

参考文献:Reitherman R : International Aspects Of the History of Earthquake Engineering

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