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建築構造学事始

RCの五重塔?

五重塔と言えば、以前見かけたちょっと変わった建物のことを思い出したので以下に紹介しよう。

とある場所を車で移動中、思わず「何だありゃ?」とつぶやきそうになったのは、遠くに見える木々の間にその異様な建物が見えたからだった。相輪の載った屋根は間違いなくお寺の建物なのだが、屋根より下は鉄筋コンクリートでしかもガラス張りなのであった。

隣の入母屋のお堂よりも高く見えるので塔であろうか?古い塔の屋根だけ残して"本体"をリニューアルしたのだろうか?といったことが気になったので、その時はそのまま通り過ぎてしまったが後日改めて見に行ってみた。その時撮った写真が以下である(携帯で撮影)。

Mauso_2_2.jpg


遠くからはかなりの高層に見えたが、実際は小高い丘の上に建っているのでそのように見えただけであった。それでも五階建てなので決して低い建物ではない。低層部には御影石も使われており、まだ新しく立派な造りの建物であった。

近くまで行ってみると、側面にある窓が開いていて中をちょっとだけ覗き見ることができた。それでこの建物は納骨堂らしいと判明した。ここまで大きなものを作ったのは、今後の需要を見越してのことだろうか?RC としたのは、耐火や耐震を意識してのことかも知れない。

筆者が写真を撮っていると、車でやって来た外部の人が慣れた感じで建物の入口から中へと入っていった。意外にも入口には鍵も掛かっていないようであった。(セキュリティ意識は低いようだ。。。)

ガラス越しに見える階段をその人が5階まで登っていくのが認められた。エレベーターは無いのだろうか?中に入って確かめたかったが、建物が建物だけにそれはやめておいた。

この建物をお寺の門の辺りから見ると以下のような感じ。

Mauso_1_2.jpg

ガラスと RC という今風の造りに古式ゆかしい屋根を載せるという「古今折衷」のような建物は、筆者が知らないだけで結構あるものなのかな?


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コメント

日本の超高層性能評価第一号は、大林組によるホテルエンパイアで、見事に五重塔の意匠になってたりします。
https://www.obayashi.co.jp/history/keywords/historykeywords_tag1/year_1965
コンクリート寺院については、関東大震災や戦後の焼け野原からの出発という点もあり、実はそれなりの数がありますが、あまり研究してる人はいないみたいです。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E9%80%A0%E3%81%AE%E5%AF%BA%E9%99%A2%E5%BB%BA%E7%AF%89-%E6%A8%AA%E5%B1%B1%E7%A7%80%E5%93%89/dp/4395000746
どこまでモダンにすると、寺ではなくなるか?という実践が過去にはあったみたいです。

「ホテルエンパイア」は噂では聞いたことありましたが、確かに五重塔っぽいですね。霞が関ビルより前の超高層とは知りませんでした(大林組のアピール不足?)。調べてみましたが現存してるんですね。プロポーションといい屋根といいユラユラしそうな感じを受けますが、その辺はおそらく配慮されているのでしょう。。コンクリート寺院は、築地本願寺なんかもそうですがやはり耐火を意識してのようですね。

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