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2014
03.04

チャンスは、準備された心に降り立つ

Category: 地震工学史
前回は、ビオ(Maurice Anthony Biot)が末広の地震波分解器を知っていたであろうという Rietherman の見解について書いた。このことが事実だとしても、応答スペクトルを考案して発展させたビオの業績への評価は何ら貶められるものではないだろう。

むしろ地震工学発展のバトンを上手く受け取ったと言えるのではないだろうか。ビオのスペクトルは、より実用的でシンプルと言うこともできると思う。

末広の講演を聞いた人は大勢いた訳だが、その内容の何に共鳴して何を引きだすかは聞く人それぞれで大きく異なる。このことから思い出したのが、今回の記事のタイトルともなっている言葉であるが、この言葉は福岡伸一氏の「生物と無生物のあいだ」という本の中で紹介されていたものである。

DNA の二重らせん構造発見時のエピソードの所で出てくるのだが、英語だと"Chance favors the prepared minds"と書かれるが、元々はフランス人生物学者パスツールの言葉だそうである。

似たような意味のものとして、「マツタケは千人の股をくぐる」や「運のいい人は、偉い人である」という言葉を、"光通信の父"と呼ばれる西澤潤一氏の著書の中で読んだことがある。価値あるものを見ても多くの人はそれに気づかない。それに気づくには、十分な準備がなされていることが不可欠なのである。

福岡氏の日本語訳があまりに格好いいので、パスツールの言葉に別の訳を与えるのは気が引けるが、「幸運は、それを待ち望む心に計らう」という風に言葉を変えてみると、西澤氏の言葉により近くなったと感じられないだろうか?

ビオの他にも、末広の研究に着目し、一部自腹を切ってまで末広をアメリカに招聘したフリーマン(John R. Freeman)についても、「十分に準備されていた」と言えると筆者は思っている。これについては次回。

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