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2014
06.03

はりとガーダー

Category: 用語
"LRFD の父"との異名を持つガランボス(Theodore V. Galambos)が書いた"History of Steel Beam Design"という短い論文がある。主に AISC の設計式の歴史と背景について書かれているのだが、この論文の初めに、鋼はりの分類について以下のような記述がある(拙訳)。

「鋼はりの分類法は沢山ある。小(ジョイスト)、中、大(ガーダー)による分類。中実ウェブ(solid-web)か開ウェブ(open-web)かによる分類。圧延か冷間成形か組立かによる分類。 開断面か閉断面(ボックス、複数セル)か開断面と閉断面の組合せかによる分類。1縁支持他縁自由ウェブか2縁支持ウェブかによる分類。 断面が一様か階段状(カバープレート付き)かテーパーかによる分類。 ハイブリッドか否かによる分類。合成か否かによる分類。単純か連続かによる分類。等々。」

上記のうち、小、中、大による分類であるが、どこまでがジョイストで、どこからがガーダーなのかは、明確には定義されていないようである。建築学用語辞典には以下のような説明がある。

梁:二つ以上の支点の上に架けられた構造部材、あるいは一端が固定された片持ち形式の水平な構造部材。
ガーダー:主要な梁。大梁とほぼ同義語であるが、鉄骨構造のプレートガーダーは使用箇所にかかわらないなど、慣用的に用いられる。
ジョイスト:大梁間や壁間に何本も平行にわたされる小型の梁。その上に床や天井を仕上げる。

また、AISC 360-10 には beam の説明として以下が示してあり、girder の説明箇所には、"Beam を参照。"とだけ記しているので、両者は同義ということらしい。

beam : Nominally horizontal structural member that has the primary function of resisting bending moments.
girder : See Beam.

これに対し、AISC Allowable Stress Design and Plastic Design(いわゆる green book) の Chapter F "Beams and Other Flexural Members" では、ウェブの幅厚比の大きさでプレートガーダーを区別して、その許容応力値などは別章の Chapter G に与えるようにしている。


参考文献
Theodore V. Galambos : "History of Steel Beam Design", Engineering Journal, AISC, Vol. 14, 1977

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