2014
06.16

ワイト島、フックとミルンを繋ぐもの

Category: 地震工学史
イギリスにあるワイト島(Isle of Wight)という島をご存知だろうか?イギリスを訪れたことがあっても知らない人も多いかもしれない。筆者はたまたま知っていたのだが、名前を知っていただけで、イギリスのどこにあるのか、どんな形でどれくらいの大きさなのか等については一切知らなかったので、自慢できるものではない。

ロバート・フックがこの島で生まれたという記述を読んで少し驚いたのは、ワイト島といえば、ジョン・ミルンがイギリス帰国後に居を構えて地震観測を続けた場所としてよく知られた島だからである(ジョン・ミルンについては、いまさら説明はいらないであろう。日本の地震学、地震工学の黎明は、この冒険家にして工学者であるイギリス人を無くして語れないほどである)。

これは単なる偶然であろうか?それとも、フックとミルンを繋ぐ何かがあるのであろうか?これについて少し調べてみたのであるが、残念ながら今のところ、二人を繋ぐものを何も見出せていない。ただ、ミルンが日本に来て地震という特異な体験をしたことが地震学への熱意を掻き立てる動機となったと思っていたのであるが、ひょっとすると、この考えを若干見直す必要があるのかもしれない。

ちょうど去年(2013年)は、ミルン没後100年という記念すべき年で、日本でも関連の催しなどが多く開かれていたのが記憶に新しい。日本地震学会誌にも"ジョン・ミルン特集"の記事が出ていたが、その中の一つの記事を寄稿されていたのが、等価線形化法で知られる柴田明徳氏であった(「最新耐震構造解析」のメイトク先生と言ったほうがピンとくる?)この柴田氏が、ミルンの足跡を尋ねてワイト島を訪問された時のことが書かれていて、大変興味深く読ませてもらった。

だが、ロバート・フックについては何も触れられていないのはちょっと残念である。ワイト島は、淡路島の2/3位の面積しかないのだから、もしフックの地震学についてご存知であったら、きっとフックの生家なども訪問されていたのではないかと想像する。

ちなみに、筆者がワイト島のことを初めて知ったのは中学生の時であった。その頃ビートルズの曲をよく聴いていたのだが、その中に "When I'm sixty-four" という、曲調も歌詞の内容も一風変わったものがあって、その歌詞の中にワイト島が登場するのだ。今ではビートルズを全く聴かなくなってしまったが、当時購入したペーパーバック "The Beatles Lyrics"(ビートルズ作品の歌詞が収められている本)は今も手許にあるので、その部分を書き写すと、

Every summer we can rent a cottage, in the Isle of Wight, if it's not too dear

上記の dear はイギリス英語で、"料金や値段が高い"といった意味である。Isle は、ile と書くこともあるように、カタカナだと"アイル"である。日本にも天王洲アイルという名前の駅があるが、これは日本語的な表現のようである(英語では、Isle of Wight またはIsle Wight のように isle を前に持ってくる)。

アメリカの現代文学を代表する作家にジョン・アービィングという作家がいる。日本でも人気があるので、彼の書いた「ガープの世界」を知っている人も多いかと思うが、この作品は映画化もされていて、このオープンニングのバックで流れている曲が "When I'm sixty-four" だったと記憶している。

話の脱線ついでに、ビートルズに関連したどうでもいい小話(?)を一つ。つい先日ポール・マッカートニーが来日した(でも体調不良で公演はキャンセル)が、彼は元ビートルズである。元ビートルズ(の一人)を英語でなんと言うか?答えは、"used to Beatle" というのは冗談で、正しくは "ex-Beatle" である。

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