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2014
09.10

圧縮材に細長比の制限無し?(AISC スチールクイズより)

Category: 構造設計
AISC のスチールクイズ(Steel Quiz)の過去問(?)を見ていると、2007年9月号に以下のような圧縮材の最大細長比についての問題が出ていた。

問題: 2005年版の AISC 仕様で要求される圧縮材の最大細長比 Kl/r はいくらか?

原文は以下。

Q: What is the maximum slenderness ratio Kl/r required by the 2005 AISC specification for compression members?

2005年版となっているが、この問題(答えも)は2010年版にもそのまま通用する。K は(有効)座屈長さ係数(effective length factor)、l は部材長さ、r は断面二次半径である。

実はこの問題は引っかけ問題で、答えは「規定されていない」のである。日本の鋼構造設計規準では250(柱は200)であるから、ちょっと意外に思われるかもしれない。

しかしご安心を。全くないのではなくで User Note に推奨値として 200 が与えられているのである。

原文の答えは以下。

A: Trick question! There is no prescribed maximum slenderness ratio for members designed on the basis of compression. However, it is recommended in a User Note that this ratio not exceed 200. (Refer to Section E2 of the 2005 AISC specification, a free download at www.aisc.org/2005spec.)

因みに日本の鋼構造設計規準だと細長比は lk/i と書かれる。K と l ではなく、内容は同じだが、座屈長さ係数を含んだ座屈長さを lk で表わすという違いがある。断面二次半径の記号もアメリカと日本では異なる。r は radius of gyration の r だろうが、i の由来は何だろう。。。

参考文献
MODERN STEEL CONSTRUCTION : AISC Steel Quiz, september 2007.

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コメント
断面二次半径の記号について手持ちの本で確認してみました。
挫屈理論,チモシェンコ著,1953
建築構造學,内藤多仲著,1952初版,1971,10版
ではrで表してますね。
建築基準法の整備とともにiに変身したんでしょうか。私は断面2次モーメントの親戚くらいの気分で、特に不思議に思わなかったけど、英訳に困りますよね。
whitefoxdot 2014.09.12 01:30 | 編集
日本でもrで表していたことがあったのですね。。。私も断面二次モーメントのIと関係あるのかなと思っていましたが。

それにしも、

>建築構造學,内藤多仲著,1952初版,1971,10版

いい本持ってますねー。(私は持ってません。)今ではなかなか入手が難しいようです。。。
神田霞dot 2014.09.14 21:18 | 編集
見てないとは思いますが、たまたま通りがかったので
iは安易に
i=√(I/A)
で求めるから、Iが小さくなってiだと長年思ってましたが。
routinedot 2015.05.19 14:59 | 編集
コメントありがとうございます。

> Iが小さくなってiだと

確かに値は小さくなりますねー。面白い発想だと思います。
神田霞dot 2015.05.20 00:02 | 編集
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