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2013
11.16

耐震設計への道を拓いた男:アルトゥーロ・ダヌッソ (7)

Category: 建築構造史
ダヌッソは、建物の耐震性を考察する際に、地面の動きとして調和地動( sine とcosine )を仮定したことと、当時そのことが批判の対象となったことを前回書いた。

ダヌッソは、たとえ建物と地面が共振するようなことがあるとしても、実際の地震の動きは複雑なのだから、共振するのは一瞬であり、大きな問題にはならないだろうと言っている。

共振では、応答が無限大になる(減衰ゼロの場合)といっても、それには無限の時間がかかることに留意する必要がある。共振曲線だけを見ていると、瞬時に応答が発散するような印象を持ってしまいがちだが、それは誤りだ。

佐野利器の「家屋耐震構造論」(1916年)で仮定されている地面の動きも“単一弦振動”である。今風に言えば、単振動、つまり調和地動と同じである。

真島健三郎の「地震動による構造体の振動時相に就て」(1924年)では、sine や cosine の調和地動で議論が展開されている。ダヌッソに極めて近いと言える。

棚橋諒の1935年の有名な論文「地震の破壊力と建築物の耐震力に関する私見」では、地面の動きとして、三角形の軌跡を描く変位が仮定されている。これはかなりユニークだ。Sine や cosine には無い"尖った部分"があるので、実際の地震の変位に近いと考えたのだろうか?

これらの比較の詳細については、また後日触れたい。今回はまた少し寄り道してしまったかな。

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